TOP > 2011年度 作品一覧 > 霧はれて光きたる春
  • DATE1月23日から1月26日、2月20日から2月23日
  • PLACE大阪赤十字病院

霧はれて光きたる春

ハナムラ チカヒロ

PHOTO

不安な気持ちで何週間も病棟の中で過ごさねばならない入院患者に向け、一瞬でも病を忘れる事のできるような風景を、霧とシャボン玉、人工雪で出現させるプロジェクト。圧倒的な現象に立ち会うことで、医師、看護師、患者といった関係性とは異なる、新しいコミュニケーションが生まれ、新しい何かがたちあがることが目指された。作者はアートが医療行為としての役割を担う日がくることを夢見ている。

アーティスト情報
ハナムラ チカヒロ

ランドスケープアーティスト/俳優/大阪府立大学観光産業戦略研究所准教授。1976年2月20日、大阪生まれ。ソウル生まれの母と京都生まれの父の間に生まれる。「風景異化」をテーマに作品制作を行なう。作品は2006年船場建築祭にて近代建築へのインスタレーション「フシミコード」、2008年第2回現代アートの森にて作品「the fourth nature」、2010年應典院コモンズフェスタにて「トランスパブリック」など。また「風景になる」という観点で、映画や演劇などにおいて俳優もつとめながら、街中で非日常風景を探る状況的集団パフォーマンス “EXODUS”(2010)などの展開も行なう。今回の作品でもあるインスタレーション「霧はれて光きたる春」は2010年に大阪市立大学病院で行ないメディアにも大きく報じられた。
その領域横断的な表現活動の拠点として2008年から緑橋(大阪東成区)にある古い活版印刷工場をセルフリノベーションしたアトリエを構え、クリエイティブシェアをコンセプトに領域を超えた芸術表現と生活創造、観光創造のプロジェクト「極東EX」も行っている。
大阪大学工学研究科建築学科非常勤講師。大阪市立大学文学部非常勤講師。船場アートカフェディレクター。極東EX主宰。