自然の生命力や循環をテーマとして活動するアーティストが、今回は千早赤阪村の竹を利用して制作。割竹のしなやかな線で躍動感溢れる龍の姿を表現した。“飛翔”の形を示すことによって、困難な状況にあって、人は変わらなければならないというメッセージも込めている。
写真表現や舞台演出、照明、内装、ステージ造形などを経、2005年から竹を使った巨大造形の制作を始め、2010年から竹に覆われた耕作放棄地を再開拓し、竹資源の再利用と農耕地の再生を目指す取り組みを開始。一方で日本の文化と身体性の源流に遡る職人、芸術家、文人、研究者などのネットワーク構築にも参加。一本の竹から広がる自然との関わり、私たちのルーツに着目し、つながりと循環、新しい時代をイメージして、今回の作品「飛龍」の公開制作が行われる。近年は「フジロックフェスティバル」(新潟)や「渚音楽祭」(東京)などの大規模野外フェスをはじめ、多くの屋内外イベントでの造形や空間演出を手掛け、2008年「高尾山ドリーム キャッチャーバリケード」には300人以上が制作に参加。2010年個展「原初の海」(東京)。