危険木として切り倒される公園のポプラの巨木を再利用する作品。巨木の生命力に勇気と生きる力を与えられたとする作者は、根から丁寧に掘り起こして横たえさせ、木の命の鎮魂として設置。制作にあたっては地域の人々の様々な協力が結集し、完成披露会には多くの人々が集った。
1960年生まれ。大阪府出身。大阪芸術大学美術学科卒業。行動美術協会60回記念賞を受賞。関西圏にて個展を多数開催。
うつ病による感覚喪失を経験。生きていることについて長年苦悩する中で、「巨大ないのちの塊」としての巨木に憧憬を抱くようになる。その巨木を素材とし、生命の方向に向かうための巨大な乗り物を制作している。