公園空間を使いこなそう参加者とともに”気流苗“というオブジェを公園の様々な場所に植え付け、風景を作り変えるプロジェクトや空気をテーマにしたワークショップなどを長期にわたって開催した気流部。普段使われていない場所や、夜の竹林など、様々な場所に計13000株の気流苗を植え付けて公園の風景を一変させたり、公園を利用している既存の団体とコラボレーションしたり・・・普段は目に見えない人と人、自然、都市、街とのつながりや結びつきを”場の空気“として浮かび上がらせ、体感し、共有する試みがなされた。
様々な規定やルールがある公園で、行政や公園管理者、ランドスケープの専門家、地域の団体など、様々な人々との真摯な対話を積み重ね、公園の、ひいては公共空間の使いこなしの可能性をどこまで広げられるかを追求した気流部。彼らの一連の活動は公園関係者にも大きな影響を与え、「緑地気流部」も設立されるなど、彼らが拠点として作った部室とともに活動が引き継がれることとなった。
2008年に大阪成蹊大学で講師であった森野晋次(現代美術家、気流部代表)を中心に福田翔太(学生、)らによって発足。2010年より服部緑地(大阪府豊中市)に部室を建立。そこを拠点にし都市や地域の中での空気や風をモチーフに、アートを通じた不可視な世界観を、誰もが参加出来、楽しめる、空間や場所として提案し、たちあらわしていく“部活的”アートプロジェクトとして活動開始。又、気流部の活動と平行して2011年にはR+気流部 (緑地指定気流部)として、竹田和真(ランドスケープアーキテクト)や高坂玲子(アートディレクター)と協働し、都市公園の可能性をより探る活動を始める。2011年 「AIR JACK」in 服部緑地、「ART SETOUCHI夏-島キッチンおもてなしWEEK」in 豊島、など。