長屋が異空間に変身 3棟続きの長屋の床や天井を抜き、壁をつなげた空間には、色鮮やかな実物大のフラミンゴが数十羽、群れをなすように展示された。壁面は、サファリの動物が集う昼の風景と夜の静けさ、雄大な朝焼けが描き分けられ、作者が実際にケニアで見た大自然の感動を再現すべく濃密な空間が生み出された。アーティストやクリエイターに安く物件を貸与し、自由な使い方をしてもらうことで地域の再生・発信を図ろうとする周辺エリアにとって、住宅街に突如出現した異空間はひとつの可能性を示した。