アニマルプリント柄の派手なセーターに身を包んだ大阪のオバチャン四十七人が、コンセプチュアル集団「オバチャーン」となって、大阪の街のいたるところ神出鬼没に現れ、道行く人や観光客の方々、そして地元の方々にオバチャーンパワーを与えるパフォーマンスをします。
予定しているパフォーマンス
・四十七人のオバチャーン行進
・四十七人のオバチャーン井戸端会議
・四十七人のオバチャーンアメちゃん配り
・四十七人のオバチャーン値切り代行
・四十七人のオバチャーン人生相談
・四十七人のオバチャーンカップルいじり など。
また、オバチャーンたちにやって欲しいこと大募集中!
お問い合わせはツイッターまで(@obahaaan)
[協賛]
【制作過程】
出演者は本物のオバチャーンであるため制作過程はなし。作品そのものが最初から存在するため、告知のためのポスターでモデルをつとめることができた。
大阪のオバチャンは至るところにいる。が、そのオバチャンが派手な衣装と共に「47人のオバチャーン」として撮影現場に現れた途端、アートとしての存在感には圧倒されるものがあった。それはオバチャーン達の過度な服装やわがまま放題の自己主張に圧倒されたわけではなく、パフォーマー、女性、母親、強いては大阪の住人として純粋にオバチャンが持っている温かい眼差しとこれまでのオバチャンたちの生きた証に圧倒されたのかもしれない。
そこで以下のようなコンセプトを設定した。
〜コンセプト〜
「最強のオバチャン四十七人が絡んで来るコミュニケーションアート」
これからのアートは、「見る」「体験する」から、「絡んで来る」という斜め上に進化する。現代アート史上でも稀にみる「向こうから絡んで来るアート」それが、オバチャーンである。大阪が世界に誇れる財産、大阪のオバチャンが四十七人も大集合して、街の人々に執拗にからむ「おせっかい」をしながら持ち前のオバチャーンパワーで元気を与える。
アートを見に来たり、体験するのではなく、参加者の意思とは無関係に巻き込まれてしまう「向こうからやってくるアート」である。そのコンセプトの元で様々なパフォーマンスを展開することとした。
【現場設置から完成までのページ】
現場での調整は特になし。但し、今回はおおさかカンヴァスでのパフォーマンスに併せて様々な仕掛を「チームオバチャーン」で用意した。
・おおさかカンヴァスポスターの撮影
おおさかカンヴァス告知のポスターとして、ポップなイメージとして非常に大きな印象を残すことができたほか、オバチャーンの出演に対してもアピールすることができた。
・オバチャーンプロモーションビデオの作成
今後の活動も兼ねてのプロモーションビデオを撮影した。事前にレコーディング、市内スーパーマーケットでの撮影などを行ったほか、御堂筋KAPPOにおいても一部映像を撮影。おおさかカンヴァス実施中にPVを公開するなど。そのプロモーション活動も行なった。
【御堂筋におけるプロモーションビデオ撮影のシーン】
【集合場所でのダンスレッスン風景】
その集大成がこちら。
http://youtu.be/-JX9rgF0aeg
【プログラム】
47人の存在感は何をするでなく、ただそこにいるだけで十分である。むしろ自然体のオバチャーンこそが、その場のノリと雰囲気でどのようにでも変化できることこそ魅力であり、その良さを大事にすることでプログラムを考えることにした。
主なプログラムとしては以下のようなことを行なった。
●記念撮影 (毎日16:30頃実施)
修学旅行のクラス撮影のように、オバチャーン全員で記念撮影をします。真ん中の席が空いていて、来場者が一緒に記念撮影できる。ポスター撮影は47人で可能。
●四十七人のオバチャーン行進(10月14日実施)
御堂筋KAPPOの日に、本町で下り御堂筋へ。忠臣蔵よろしく隊列を組みながら徒歩移動。通行人を驚かしながらいざ中之島へ。
●オバチャーンアメちゃん配り(随時)
やおら重い腰を上げて、来場者にアメちゃんを配りはじめる。アメちゃんをくばりながら、お客さんに執拗に話しかけて、身の上話や、悩みを聞いたり、カップルの彼氏をチェックしたり、若い女性のファッションをチェックしたり、値切りを代行をしたりする。その他、オバチャーントンネルのセレブレーションも。
【アメちゃん配りの様子】
●勝手に人生相談(10月20日実施)
人生経験豊富なオバチャーンたちによる人生相談会。的確なアドバイス故か、恐怖によるものか?泣いてしまう人もいた。
●オバチャーンカフェジャック(10月20日実施)
他の出典者にも積極的に絡んでいくプログラムとして、中之島ガーデンブリッジにおいてオバチャーン全員でカフェを占拠してお茶を飲む企画を行った。
全体の様子の動画
http://youtu.be/nJ0HTt-s7Pk
連日メディアや多くの府民から「今日はオバチャーンは何時ごろから登場するの?」と問い合わせをいただき、その関心の高さを伺える企画だったと言える。また、水都大阪期間終了後もほかのメディアで引っ張りだことなった。
【課題】
47人ものアーティストをまとめるための工夫が必要であった。行動がバラバラにならないように前後4名ほどのスタッフでカバーする。また上着やカバンなどを持ち歩くことになるとパフォーマンスの邪魔になるため、衣装ケースなどを柔軟に活動場所に移動させるなどの柔軟な動きが求められた。
一方、アーティスト側でも傘の使用を禁止してもらうなど、作家、制作側双方で柔軟に動きやすい体制を整えておくことが求められる。
プロジェクトオバチャーンとは・・・
「ケチで下品でやかましい。けれど人情深くて義理堅い。そして何より最高におもろい」いまや減少傾向にある、古きよき大阪のオバハン。
そんなオバハンたちの素晴らしさをもっと世の中にアピールしたい。
そして大阪をオバハンパワーで元気にしたい。
そんな意思の元に大阪の若いクリエーターを中心に結成されたのが、「プロジェクトオバチャーン」である。
◆2011年8月
プロジェクトオバチャーン結成
◆2011年10月
プロジェクトオバチャーン公式活動第一弾
2011年大阪ラバーズCMコンテスト準大賞作品
「オバハーンのCM」
◆2012年5月
プロジェクトオバチャーン公式活動第二弾
通天閣100周年アートイベント「ツムテンカク」参加作品
「七人のオバハーン」