巨大遺産を一人の労働力をスケールとした※一人力山で比較し、過去の労働力が生み出した巨大遺産を体感できる俯瞰風景写真を提示することを目指す。
(※一人力山:1日の労働時間を8時間と定め、土砂を積み上げたエネルギースケール)
大阪には多くの古墳が存在しており、それは大阪の文化の奥行きをあらわす大きな魅力であると考えられる。それを一つのフォーマット(古墳(遺産)と一人力山との比較俯瞰写真)でアーカイブしていくことも含め、古墳時代の大阪の労働エネルギーを時空を超え表出させる。これは正に大阪をカンヴァスとして定義し、作品化する事であると思われる。
1978年 東大阪生まれ。
2006年 京都市立芸術大学大学院美術研究科彫刻専攻彫刻 修了
身体をモチーフとし身体に対する新しいイメージの獲得をテーマに制作活動を展開。
代表作には、学生時代から続けている「×マン(倍マン)」シリーズがある。
「×マン」の基本コンセプトは、倍で感じる人になる・なれるである。
人の身体機能を拡張させるスーツを用いインスタレーションパフォーマンスや体験型スーツを装着してもらう事で、普段生活の中では無意識である身体機能や形態イメージの存在を啓発する事で身体の新しいイメージの獲得を試みる。
近年は、長期間かけて「一人力」(いちじんりき)という単位を創るために一人力山(1日の労働時間を8時間と定めひたすら土砂を積み上げる)を自宅や古墳、北海道の炭鉱跡地にて滞在し制作。さらに客観的に比較するためカイトやバルーンで鳥瞰撮影を行う新たな展開を試みている。
経歴:
○個展
2005年「萌芽の時 岡本高幸展」(ギャラリー16 京都)
2007年「一人力」(アートコートギャラリー 大阪)
○グループ展
2001年「ドイツにおけるFluxs展 齋藤陽子パフォーマンス出演」
(国立国際美術館 大阪)
2006年「デジタルスタジアム」(中谷日出セレクション NHK 東京)
「取手アートプロジェクト」(終末処理場 茨城県)
「デジタルスタジアム」(アワードファイナリスト NHK 東京)
「デジタルスタジアム」(パナソニックセンター 東京)
2007年「文化庁メディア芸術祭」優秀賞(東京都写真美術館)
「堂島アートフェア」(堂島ホテル 大阪)
2009年「First Passage」(アートコートギャラリー 大阪)
2010年 「京芸Transmit Program#1きょう・せい」(京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA)
『追い描けっこドローイング〜追え描き!?お絵描き!?』 (京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA)
2011年おおさかカンヴァス 協賛作品 記録展