"光そのものを体感すること
数千のLED球をパネルに取り付け、その上に乳白色のアクリル板を重ねることで、光がまるで布地に染み込んでいくかのような光の効果を生み出す作品。じっと目を凝らしていると、光が画面上で広がり、混じり合い、やがて画面を越えて、形を失いながら空間へと染みだし、やがて自分の身体深くまで浸透してくるかのような不思議な感覚にとらわれる。光そのものが我々の感覚にもたらす効果を純粋に体感できる瞬間は希有かつ圧倒的。長い時間、作品の前に呆然とたたずむ観客の姿を目にすることもしばしばだった。
1984年奈良県生まれ。2009年京都造形芸術大学大学院芸術研究科芸術表現専攻修了。私たちの視覚認識の媒介となっている「光」をLEDや偏光板を用いて可視化・物質化することで「光」自体の存在を認識できる形に変換する実験的な作品制作に挑んでいる。
主な個展
2008年 「Stain ""Outward""」スパイラルショウケース(東京)
2009年 「Stain ""Spread""」AkioTamura@Ginza(東京)
2010年 「Staining/Gradation」TAMURA Akio Gallery(東京)
2011年 「Float Flow」Anderson Art・Taipei(台北, 台湾)
「Staining」GALERIE FORSBLOM(ヘルシンキ, フィンランド)
主なグループ展
2008年 「SPURT 2008」ギャルリ・オーブ(京都)
「小立体+ドローイング展」ギャラリー門馬(北海道)
「amuse ART JAM 2008 in KYOTO」京都文化博物館(京都)
「FLASH ELEMENTS」URBAN RESEARCH GALLERY HORIE(大阪)
「Black State」studio J(大阪)
2009年 「SICF 10th Anniversary グランプリアーティスト展 00-08」スパイラルガーデン(東京)
「ART AWARD TOKYO MARUNOUCHI 2009」行幸地下ギャラリー(東京)
「混沌から躍り出る星たち 2009」スパイラルガーデン(東京)
「EMERGING DIRECTORS' ART FAIR ULTRA 002」スパイラルガーデン・スパイラルホール(東京)
2010年 「G-tokyo 2010」森アーツセンターギャラリー(東京)
「~夢と未来を紡ぐ~ ALBION AWARDS 2010」アルビオン教育センター(東京)
「BIWAKOビエンナーレ2010『玉手箱-Magical World-』」近江八幡旧市街(滋賀)
「”世紀のダ・ヴィンチを探せ!” 国際アートトリエンナーレ2010」大阪芸術大学 芸術情報センター(大阪)
「第2回 神々への捧げもの アートコンペ」平安神宮 額殿(京都)
「Mirrors of Continuous Change」Heungkuk Life Insurance Building(ソウル, 韓国)
2011年 「INDIA ART SUMMIT」Pragati Maidan(ニューデリー, インド)
「アートのちから」スパイラルガーデン(東京)
「KAITEKIのかたち ~アートと技術の化学反応~」スパイラルガーデン(東京)
「Spatium SANDWICH #3『SANDWICHES』」ホテルアンテルーム京都(京都)
2012年 「二次元と三次元のはざま」art project room ARTZONE(京都)
「六本木アートナイト」東京ミッドタウン(東京)
主な受賞
2008年 「9th Spiral Independent Creators Festival」グランプリ
2009年 「京都造形芸術大学大学院修了制作展」専攻長賞、混沌賞
「Tokyo Midtown Award 2009」グランプリ