2016.10.06
interview「来場されたお客さんに、笑顔になってもらいたい」松蔭中学校・高等学校美術部
9月17日、万博記念公園でバルーンを空中に浮かべるテストを行っている松蔭中学校・高等学校美術部を代表して部長の大野温子さんにお話を聞かせていただきました。
ーー今回おおさかカンヴァスに応募した理由を聞かせていただけますか?
わたしたち松蔭中学校・高等学校美術部はもともと個人個人で絵を描くことが多く、集団で何かするのは文化祭のような学校の行事ぐらいしかなかったので、もっと美術部の活動を広めたくて応募させていただきました。
ーーなるほど、今回はどんな作品になりますか?
わたしたちがデザインしたバルーンを使って、太陽の塔と空を背景に、空中に浮かぶ巨大な福笑いを展開します。太陽の塔に対して人間の顔で立ち向かおうと思っています。もともと私たちは大きいものをつくりたいというイメージと、公園に来場されたお客さんに、笑顔になってもらいたいイメージを持っていて、いろいろな案を出した結果、空中福笑いになりました。
ーー来場されたお客さんとはどんな関わりを持てそうでしょうか?
たくさん作品がある中で、お客さんと話す機会が多い存在になるのでは、と思っています。特に土日はお客さんが、目鼻口の位置を決める参加型の福笑いを実施します。お客さんに空中福笑いの操作を実際にしてもらって、それに合わせて私たちも動くというものです。お正月におこなう福笑いのように、思い通りに動かない目、鼻、口によって、自分では思ってもみなかった面白い顔が出現する驚きを共有できたらな、と思います。
ーー大きさはどれぐらいでしょうか?
どれも直径3mぐらいです。デザインは美術部のみんなで考えたのですが、肌色にするのは面白くないなと思って、目はピンクとか、どきついカラーにしてみました。
ーー全体的にだいぶ派手なものが緑の芝生の上に展開するんですね。そもそもなんで福笑いになったんでしょうか?
みんなで雑談している時に、何か風船を飛ばしたいとか、顔をつくりたい、などのアイデアが出て、いっしょに合わさった感じです。ほかにも雲をつくりたいとか、綿で作ったらそのあたりに飛んじゃうかもしれないのでやめようかとか考えました。
ーー美術部は普段はどんな活動をされていますか?
うちの学校は中高一貫で、4月におこなわれる文化祭にむけて共同で作品をつ くったりしています。部員は全員で12人います。今年の文化祭はテーマが”Colorful”だったので、来場者に「あなたの夢には色がついていますか?」と問いかけ、悪い夢が飾られた黒い部屋から、白い夢の部屋に辿り着き、お客さんに書いてもらった夢を白い木に貼り付けてカラフルに変化させるといった作品をつくりました。
ーーあと一ヶ月に迫りましたが、風船以外に制作されるものはありますか?
顔のパーツをイメージしてかぶりものをつくります。そのまま走りまわるので、体操服で挑みます。バルーンに施されるペインティングにもご注目ください。近づくとよく見えます。一緒にかぶりものをかぶってバルーンに向かって走りましょう!
ーー今日、実際にバルーンも膨らませてみてイメージが湧いたと思うのですが、これを機にチャレンジしたいことはありますか?
部員が少ないので、これを機に美術部ってすごいんだなと思ってもらいたい。松蔭をもっと知ってもらいたいですね。昨年のおおさかカンヴァスでローリングスシーをテレビで見たり、Yahoo!ニュースなどのニュースサイトでも拝見しました。「福笑い」もそこを目指してがんばりたいと思います!
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