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artistreport

2016.11.14

interview vol2「『生と死』という対極を表現している」Yotta

10月25日、Yotta(ヨタ)のおふたりに作品「穀(たなつ)」の感想を聞かせていただきました。

(作品が完成する前のインタビューはこちらで読めます)

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ーー今日のEXPOCITYでの展示パフォーマンスはいかがでしたか?

木崎さん 万博記念公園内とは雰囲気がちょっと違いましたね。さらに雨降りだったので。雨が降るとポン菓子に影響を受けるので、できれば晴れの日がいいですね。


ーー作品が完成したのはいつのタイミングでしたか?

木崎さん 10月21日の朝6時頃ですね。出発前まで夜通しつくっていました。結局いろいろ車のタイミングもちょっと遅くなったり、あがってくるはずの部品が届かなかったり、車が届いてからも、いろいろすり寄せしていく必要があったので。


ーーよく間に合いましたね。

木崎さん そこは友井工芸さんの力ですね。徹夜で頑張ってくださりました。


ーー22日にお客さんを迎えての反応はいかがでしたか?

木崎さん 最初に大砲を打ったのが午前11時ぐらいだったのですが、それまで「なにこれ?」ってみんなが聞いてきて、結構集まってくださりました。どちらかと言えば年配の方とお子さんの反応が大きいですね。

山脇さん 20代前後の方たちはポン菓子を知らない世代だし、そもそもシャイだし。子どもは「わー、かっこいい、大砲やー」という感じでしたね。

木崎さん 僕らずっと作業していたので僕らに話かけるよりも、まわりのスタッフに話していたと思いますね。いろいろスタッフが工夫してくれて、写真を撮るサービスをつけたりしていました。わりとお子さんと作品をいっしょに撮影したいご家族が多かったですね。

山脇さん 大砲の席とかにお子さんを乗せている姿は不思議な絵で、いい感じに撮ってくれてました。


ーー太陽の塔が目の前にあるのはどんな感じですか?

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山脇さん 岡本太郎さんの偉大な作品とごいっしょできているのが感無量ですね。太郎さんの最高傑作だと思うし。モニュメントとして万博のときにどんな感じやったんやろうなと思いますね。吹田生まれなのでエキスポランドに遊びに来て見て帰る程度でした。大人にならないとその偉大さに気づかないですね。


ーー「これはなんでですか」と聞かれたら何と答えておられますか。

木崎さん 「ポン菓子を打つ大砲です」と伝えますね。「なんでこれをつくったの」と聞かれると、モチーフであったりそういう話をしたりもします。焼き芋の作品「金時」も結構そうなんですが、人って知りたい度合いが人それぞれ違います。テレビでは短く、「最高の焼き芋カーをつくりたかった」とかテレビ的にはそんぐらいがいいのかな。


ーーどの作品も面白さを含んでいるのは、いろんな世代のアートファン以外のお客さんにも向けているのでしょうか。

木崎さん 誰々に向けてというのはないような気がするけれど、僕らが面白いものが好きやからですかね。

山脇さん 僕らが影響を受けているのがゴジラとかウルトラマンとかサブカルからの影響を多く受けていて、土日は吉本新喜劇を見て、マルタイラーメンを食べるみたいな生活で、そちらのほうが身体により近いわけです。そんな僕らがホワイトキューブに作品を飾って、ええ感じに照明をあてて、というのは何か違うと思うんです。

木崎さん そういうのは、自分達が面白いと思えないからやらない。こけしにせよ、焼き芋カーにせよ、今回のポン菓子にせよ、僕たちは、作品発表をしている場に作品と共にいることが多いです。そこで出会う人たちから呼ばれてトラックのイベントに出演したり、そういった場で作品が影響を受けて、作品自体のかたちが変わっていったり、新たな作品制作をすることになったりもしている。作品を通して出会った方々とのつながりがとっても面白いと思っています。