自分自身で都市を照らす
手作りの温かい"あかり”を愛する作者は、手作りの照明を入院中の子どもたちに届けるなど、”あかり”が人の心を癒す力を熟知している。今回のプロジェクトは自らが光源となって暗い街角をほのかに照らし、柔らかい光の力、意味を静かに問いかける。イルミネーションやライトアップが盛んに取り上げられる現代に、一石を投じる試みでもある。
■作品制作・発表に係る主な経緯
8月中旬 作家、担当ディレクター顔合わせ、作品プラン打ち合わせ
9月上旬 ・作家、担当ディレクター、サポートディレクター打ち合わせ
・中之島公園との協議
9月下旬 現場シミュレーション(中之島GATE、中之島公園、道頓堀)
10月上旬 関連イベント「ほほ笑むあかり展」展示搬入(中央公会堂)
10月3日(土)〜10月5日(日)
中央公会堂会議室6・7・8にて「ほほ笑むあかり展」開催
10月3日(土)〜10月4日(日)
大阪市役所南側〜中之島公園 あかりバンクパフォーマンス
10月10日(土)中之島GATE あかりパフォーマンス
10月11日(日)〜12日(月・祝) とんぼりリバーウォーク あかりパフォーマンス
10月17日(土)〜10月18日(日)とんぼりリバーウォーク あかりパフォーマンス
■協議先
・扇町公園事務所(中之島公園)
・南海電気鉄道株式会社とんぼりリバーウォーク事務所(道頓堀)
記録写真
8月17日(月)作家、担当ディレクター顔合わせ
打合せ場所の照明教室はすでに優しい光に包まれていました。
9月26日 作家インタビュー、現場でのシミュレーション
移動に地下鉄を利用。
10月3日(土)〜10月4日(日)
大阪市役所南側〜中之島公園 あかりバンクパフォーマンス
公園を歩いていると話しかけてくる方も。
10月10日(土)中之島GATE あかりパフォーマンス
ネオンの街の中でも、独特の存在感がありました。
10月11日(日)〜12日(月・祝)とんぼりリバーウォーク あかりパフォーマンス
10月17日(土)〜10月18日(日)とんぼりリバーウォーク あかりパフォーマンス
■作家インタビュー
照明とは白くて明るいものという常識がある。これをゴロッとひっくり返したい。
Q今回の応募動機はなんですか?
たまたまインターネットで見たんですよ。友だちのfacebookで見た瞬間、これでいけるな、企画が通るだろうと思いました。これまで商品開発の仕事をしていたので、自分でも面白いと思うものはいけると思いました。
Q今回のテーマがたたかう芸術祭というタイトルですが、実際に戦ったポイントはどんなところですか?
普段の活動はあかりをつくって病院に寄贈したりしている。病院は白くて明るいような常識がありますが、僕らがあかりをもっていくと意識がかわります。そんなふうに照明の効果がかわることを一般の人に知ってもらうきっかけをつくりたかった。一番単純なかたちで常識をくつがえすことをやってみたかったんです。
Qやってみてどうでしたか?
思いのほかウケるなあと思って。反応があると思っていたけど思った以上でした。思ったよりも寄ってきてくれて、照明をお客さんに実際かぶしてみたら、ものすごい喜ぶんです。なんでこんなことをやっているのと聞かれるんですが、あなたも照らす人にもなってみませんか、と趣旨を語るとストンと落ちて納得するみたいです。
Q次は道頓堀で元々明るいところでパフォーマンスされますがそこに対する思いは?
何も考えない。いつもそうですけど。その場の空気で考える。それは逆に楽しみなんですよ。どんなんに変わるのかな。今度はみなさん遊んでいる中ですよね。もっとふざけたやつがおると寄ってくるんじゃないかな。
一番意識しているのは、普段照明って水や空気といっしょであんまり意識していないんですよね。そういう意識していないものを意識してもらうきっかけにしたいんです。