中之島西の剣先に仮設トイレと小便小僧を設置し、用を足す水圧を感知して小便小僧から水が噴出す仕組み。河川からくみ上げた水の浄化にとりくみ、その水を小僧から噴出させることで、楽しみながら環境や水質浄化について考えるきっかけづくりを目指す。
[体験者]
552人
[協賛]
株式会社アドバンス 株式会社光栄
【作者の想いや考え方】
・「中之島西の剣先」での作品発表
・公衆トイレの利用状況と噴水ポンプを正確に連動させるとともに、小さな「小便小僧」から大きな噴水を噴出させる演出。
・「水質浄化」をアピールする。
【事前準備】
(a)関係法令(河川法、道路交通法など)の事前検証、課題の洗い出し
必要と思われる法令や情報提供が必要な関係者などを検証した。
(b)技術的(水質浄化システム及び噴水)な課題を整理
トイレと噴水の微妙な連動と広大な空間で迫力のある噴水を噴出すため、ポンプシステムの開発業者、排水業者、電気スイッチ制作業者、水の浄化システム開発業者にヒアリングを重ね試行錯誤の末、設計を完成させた。
【実現までのポイント】
(a)安全管理について
警察署に実施計画を提出するとともに、付近通行車両の視線誘導などを現場で確認をうけ、警備員の配置や観客の導線確保などの指導をうけた。
また、体験待ちの人が橋の上にとどまらないように整理券を発行するなどの工夫を凝らした。
(b)一時的な道路の使用について
広大な空間で迫力のある作品実現のため、ハイスペックで大掛かりなポンプなどの装置を付近の交差点内にクレーンを停車させて装置を吊り上げて「西の剣先」へ装置を設置した。その際、クレーン停車時の道路使用について、警備員配置計画等とともに「道路使用許可」を警察署に申請、許可を受けて実施した。
(c)「西の剣先」での実施について
・「西の剣先」(河川管理区域)の管理者である「大阪府西大阪治水事務所」に事業実施計画を提出、場所の一時占用等について申請、許可を受けた。
・周辺を航行する舟運事業者に対し、関係団体を通じて情報提供
(d)技術協力の依頼
・噴水専門メーカーと環境関連用品メーカーに技術指導と協力を依頼。
【展示までの経緯】
※8月下旬から9月下旬 関係者協議、許認可取得、作品制作
10月上旬 設営場所の清掃。
事前に「西の剣先」の清掃活動を行った。
※10月5日~10日 設置作業
2階建てで作品操作
※10月11日〜20日 展示
トイレと噴水が連動する様子はこちら
→
https://www.youtube.com/watch?v=nB54bGXeqLk&noredirect=1
※10月15日 大型台風接近のため作品を養生(運営機材用テントも解体)
※撤去作業
※10月26日 現場復旧作業