水辺に絶滅危惧種などの動物が出現。大阪の街に「MuDA特区」が突然現れる。水辺に絶滅危惧種などの動物たちを無数に設置し、いのちの為の特別区域「MuDA特区」を出現させる。いのちの衝突、循環をテーマに、特区の象徴「最後の泉」の上で、ダンス、音楽、美術、映像などを用いた舞台公演を行う。
【作者の想いや考え方】
・荒涼とした埋立地と川の向こうに見える都会の風景を舞台に「いのち」をテーマとしたパフォーマンスを展開。
・パフォーマンス時以外は、美術作家・井上信太氏による動物の作品を展示
【事前準備】
(a)法令面、安全管理等の課題の洗い出し
地面や安全柵などの整備がなされておらず普段は立ち入りが禁止されている危険な場所を活用するために必要な対策。
(b)地元企業や住民への情報提供と協力依頼
夜間の音響機器利用などにかかる情報提供。
【作品発表までの経緯】
(a)作品発表場所の安全確保
・同時開催の「水都大阪フェス」との間で協議しながら作成した安全管理計画と実施計画を警察署へ提出し、安全管理についての指導を受けた。
・未整備で立ち入りが禁止されている場所であるため、地面の危険箇所の整備や水際の安全ロープ設置、スタッフ配置などの対策を講じた。
・場所の管理者である「大阪府西大阪治水事務所」に対し、同時開催する「水都大阪フェス」と共同で実施計画を提出、場所の一時占用等について申請、許可を受けた。
(b)周辺への影響に対する配慮
・パフォーマンスの開始時間が日没後であるため、周辺企業や住民に対して、事前告知のためのポスター掲示やリーフレットのポスティングを行った。
・夜間のライトアップには、周辺道路を走行する自動車の視線誘導に配慮した。
(c)他事業との連携
・山本能楽堂
・西区アートイベント
(d)設営中及び発表期間中の天候と混雑時の運営対策
・設営期間に2回、発表期間中1回台風に見舞われ、そのたびに作品を一時撤去させて再設置をして安全に備えた。
・発表開始時は、観覧客が直接作品に触れることができる設営をしていたが、人気の「ラバーダック」の登場もあり、連日予想を上回る来場者で混雑したため、作品保護について注意をよびかけるなど、歩行者の安全のためのロープを張るなどの対策を講じた。
【展示までの経緯】
※7月中旬~9月下旬 関係者協議、許認可取得、現場安全整備、作品制作
※9月中旬 周辺に配慮した照明、音響設備の検討
※10月上旬 搬入
台風接近により、大型作品を一時撤去
※10月9日 台風による作品撤去の復旧
※10月11日〜20日 展示
※10月15・16日 大型台風接近により展示中止、大型作品のみ一時撤去
※10月19・20日 パフォーマンス
パフォーマンス公演直前には大雨のため大きな水たまりが。排水作業を行う。